いろんなことができなくなった母は赤ちゃんの動画でご機嫌
認知症になり始めた頃は、症状が進行しないようにといろんな遊びを試してみました。
折り紙に塗り絵、お手玉に風船バレー。
体を動かしたり、指を使ったり、頭を使ったりするのが認知症にもいいというので。
ボール遊びや風船バレーなど、体を動かすレクレーションが比較的好きな母でしたが、他にはなかなか母に合うレクレーションがなくて。
かといって料理や掃除などの主婦業もできなくなって。
何しよう、どうしよう、あれはできるかな、これはダメかな…
なんていろいろ試しているうちに時間が経ち、出来ることがなくなってきてしまいました。
いろいろ試しているうちが華ですね。
今はユーチューブに公開されている赤ちゃんの動画を見てニコニコする毎日です。
子供が好きだった母は、赤ちゃんがかわいくてしょうがないようです。
ちょっとご機嫌斜めでも、赤ちゃんの動画を見せると笑顔になります。
たいていの女性は子供が好きでしょうから、怒ったり機嫌が悪い認知症の女性に、赤ちゃんの動画を見せるのは機嫌直しにいいかもしれません。
赤ちゃん効果(赤ちゃんセラピー)というのがあるようです。
認知症の方が実際に赤ちゃんと接することで、ドールセラピーと同じような効果があるのだとか。
赤ちゃんの動画を見ているだけでニコニコですから、むさ苦しいおっさん(私のことだ)といるよりは、笑顔が間違いなく増えると思います。
そういえばいつだったか、デイサービスに子供達が来て一緒に過ごしたことがあったようです。
母は笑顔で接していたそうです。(子供セラピー?)
母がお気に入りの赤ちゃん