177cm67kgの私が腰痛対策のためマットレスを6回買い換えた結果
介護をされている方の多くが腰痛に悩まされていると聞きます。
私も高校生の頃に腰痛になり、以来10年に1回くらい腰痛に悩まされる生活を送ってきました。
まあ、10年に1回くらいですから、腰痛のことはほとんど忘れて暮らしていたといってもいいと思います。
でも「腰痛には硬いベッドがいい、特にウォーターベッドがいい」という噂を聞きつけ、なんと大奮発してウォーターベッドを買ってしまったのです!
といっても、本当のウォーターベッドはべらぼうに高いしメンテナンスも大変。
私が購入したのは、水の入ったバッグを並べる方式のウォーターベッド。
そのおかげか、腰痛とは無縁の生活を送っていました。
今ではウォーターベッドの人気がなくなり、フランスベッドでさえ、ウォーターベッドから撤退してしまたようです。
ところが、認知症の母の介護をするために引越しをし、ウレタンマットレスに寝るようになってから腰痛が頻発。
おまけに、介護は腰に負担がかかる!
腰に負担をかけない介護法が書籍などで紹介されていますが、なかなかその通りにはいきません。
相手は人間ですから。
そんなわけで、マットレスに寝るようになり、母の介護をするようになってから、腰痛に悩まされる生活に。
腰痛の時、特に夜の排泄介助は地獄のようでした。
こっちが腰が砕けそうに痛いのに、なかなか言うことを聞いてくれない母。
痛みをこらえながら母を介助して、脂汗と冷や汗とで全身汗まみれ。
排泄介助が終わった後、しばらく身動きできませんでした。
これじゃダメだ!
腰痛対策しないと母を介護する前に、私に介護が必要になってしまう!
腰痛の原因の一つは腰に負担のかかる母の介護ですが、これを止めるわけにはいきません。
そこで二つ目の原因であるマットレスを変えてみることに。
身長177cm、体重67kgの私に合った、腰痛になりにくいウレタンマットレスはどこにある?
ポイントはウレタンの密度とマットレスの硬さでした。
(ウレタンの密度とマットレスの硬さ。詳細は文末の解説参照)
目次
ottostyle.jp 高反発と低反発の二重構造のマットレス
引っ越してから使い始めたのが、高反発と低反発の二重構造のマットレスでした。
片側が高反発で、ひっくり返すと低反発に。
手形がペタッと残る低反発のマットレスは、最先端ぽくて試してみたくなりました。
そこそこ寝心地は良かったのですが、10ヶ月ほどで腰痛が再発してしまいました。
ウレタンの密度:低反発ウレタン 50D 高反発ウレタン 25D
マットレスの硬さ:不明
腰痛発生までの期間:約10ヶ月
タンスのゲン 高反発マットレス 三つ折り
次に購入したのが高反発のマットレス。
「柔らかいマットレスはやっぱり自分に合わない。腰痛対策には硬いマットレスがいいだろう」
と思い、硬めのマットレスにしました。
ところが思いの外体に合わず、約4ヶ月で腰痛再発。
うーん、何がいけなかったんだろう?
ウレタンの密度:30D
マットレスの硬さ:220N
腰痛発生までの期間:約4ヶ月
タンスのゲン 高反発マットレス
「マットレスが三つ折りなのがいけないんじゃないか。折り目に腰がはまって腰痛になるのでは?」
そう思って、三つ折りじゃない一体のマットレスに。
これは約9ヶ月持ちました。
それにしても1年も持たないなんて、ちょっとヘタレ過ぎます。
やっぱり安物は寿命が短いのか。
ウレタンの密度:30D
マットレスの硬さ:180N
腰痛発生までの期間:約9ヶ月
類似商品(私が買ったものは売り切れでした)
モットン 高反発マットレス
今まで1万円以下の安いマットレスを使っていたので、短い期間でヘタってしまったのかも。
ちょっと奮発して長持ちするマットレスを買おう!と思い、ネットて検索。
すると、やたらと目にするモットンのマットレス。
ちょっと怪しい感じでしたが、腰痛で身動きできず、早く治したい一心で購入。
届いたマットレスを触ってみると、170Nとは思えない柔らかさ。
敷いて寝ると、腰痛が悪化。もう寝ることさえ痛くてできない状態に。
自分には全然合いませんでした。
ウレタンの密度:30D
マットレスの硬さ:170N
腰痛発生までの期間:1日、というか悪化
Magniflex(マニフレックス) マットレス メッシュ・ウィング
次に購入したのがマニフレックス。
いままでの比較的安価なマットレスと違い、マニフレックスもそこそこの値段のマットレスです。
モットンより信頼できそうな雰囲気だし、アマゾンでも高評価。
でも結局6ヶ月で腰痛再発。
ちなみに母は、このマットレスに寝ています。特に腰痛になっている様子はありません。
体重や身長でも違うんですね。
ウレタンの密度:31D
マットレスの硬さ:170N
腰痛発生までの期間:約6ヶ月
LOWYA(ロウヤ) 高反発マットレス
現在使っているのは、超高反発のマットレス。
マットレスの硬さが282Nと今まで最高の硬さです。
この硬さが、身長177cm、体重67kgの私に合っているようです。
ウレタンの密度が36.1Dと高いのも、長く使えている要因かもしれません。
1年と3ヶ月使っていますが、腰痛回避中。
値段もそんなに高くありませんでした。しめしめ。
ウレタンの密度:36.1D
マットレスの硬さ:282N
使用期間:1年と3ヶ月、現在使用中
類似商品(私が買ったものは売り切れでした。今使っているのがヘタレたらどうしよう!)
基本的にマットレスは消耗品なんですね。
腰のあたりがヘタってきたら、交換時期です。
もったいないと思って使っていると、腰痛になっちゃいます。
あと、マットレスが低反発がいいのか高反発がいいのかは人それぞれ。
自分には全然合わなかったモットンだって、寝心地良く使っている人もいるはずです。
一般に重くて筋肉質な男性は硬いマットレスが、体重の軽い女性は柔らかいマットレスが向いているといわれています。
私は高反発が体に合っていましたが、低反発が腰痛対策に効果があったという方も多くいます。
結局どのマットレスが腰痛に良いかは人それぞれ…
なんていう結論になりそうですが、私は腰痛対策には高密度で高反発のマットレスをお勧めします。
だって36.1Dという高密度で282Nという高反発のマットレスで腰痛対策できましたから。
ウレタンマットレスの密度や硬さに関する解説
ウレタンの密度
密度は1立方メートルあたりの重量。
単位『D』は『Density kg/m3』のことです。
『30D』は『30kg/m3』と同じです。
ウレタンは密度が高いほどヘタリにくくなります。逆に密度が低いほどヘタリやすく耐久性が低いといえます。
密度が10Dとか15Dといったマットレスは安価ですが、すぐにヘタってしまう恐れがあります。
マットレスの硬さ
マットレスの硬さの単位『N』は、力の単位『ニュートン』。
この値が大きいほどマットレスが硬いということです。
110N以上のマットレスを高反発のマットレスというようです。
ちなみに低反発マットレスで有名なトゥルースリーパー エクセレント は、マットレスの硬さが40Nです。
消費者庁が定める「家庭用品品質表示法」では、厚さ5cm以上のウレタンフォームマットレスには、硬さの表示などが義務づけられています。それによると下記のように区分されています。
75N未満 やわらかめ
75N以上 110N未満 ふつう
110N以上 かため