歯磨きできない認知症の母、口腔ケアはどうやるの?
奥歯が虫歯になり、歯医者に行ってきました。
母じゃなく私がです。
久しぶりに歯を削る「キーン」という高周波音をきいて、ホラー映画を見るより冷や汗が出ました。
麻酔の注射をしたため、家に帰ってしばらくしても口元が痺れてましたが、小腹もすいたのでリンゴでも食べとうかと。
むしゃむしゃ食べるとなんだか柔らかい食感が。
なんと、リンゴを食べるのと一緒に自分の下くちびるを噛んでいたのです。
出血です。
でも痛くないんです。麻酔が効いているので。
知らぬ間に下くちびるを食べちゃったら一大事です。
食事をすると、食べ物が口からこぼれてみっともないことになります。
「食べなくてよかった下くちびる」
認知症の母も、以前歯がグラグラになって抜けそうなときがありました。
近くに訪問診療をしてくれる歯医者があり、先生に自宅へ来てもらいました。
麻酔を注射して、ヤットコみたいな器具で歯を抜いて。
ちょっと引っ張ると「スポッ」と歯が抜けました。
原因は老化だそうです。
抜いたあとは、入れ歯を入れたりせずそのままです。
その時に先生から注意を受けました。
「口の中をきれいにしておかないと、虫歯や歯周病になる危険性があるのはもちろん、誤嚥性肺炎になる恐れがある。きちんと口腔ケアをするように」
- 歯ブラシでブラッシングする
- スポンジブラシなどで歯や舌をきれいにする
- 歯間ブラシで歯の隙間をそうじする
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たぶん母の介護状態に応じた注意をしてくれたのだと思います。
介護初心者の私は、スポンジブラシなんて聞いたこともありませんでした。
それから、自分で歯磨きのできない母にかわり、口腔ケアをするようになりました。
また、月に一回訪問歯科診療をうけ、歯科衛生士のかたに口腔ケアをしてもらってます。
誤嚥性肺炎はとっても苦しいとケアマネジャーからも言われ、自分もまめにケアしているつもりです。
この口腔ケアがけっこう大変。
母は歯間ブラシや歯ブラシでのケアを嫌がる傾向が。
人前で口を開けるのは、女性のたしなみとして恥ずかしい、ということでしょうか。
嫌がる母を誉めたり宥めたりすかしたり。
でもスポンジブラシは比較的好きです。(なんで?)
口腔ケアの手順や方法が、わかりやすく解説されてます。
作成した方の気持ちが伝わってくるマニュアルです。とっても役立ちます。