認知症の介護に役立つ便利情報

アルツハイマー型認知症で要介護5の母の介護をする日々。自分であれこれ試したり知ったりした介護に役立つ便利な情報を書いていきます。必要とする方の参考となれば幸いです。

トイレのドアは右開きがいい? 左開きがいい? 無いのがいい!

いろいろあって、認知症で要介護5の母と私は、現在マンション住まいをしています。
母と一緒に住むマンションを探す際、ポイントとしたのはお風呂の大きさとトイレの大きさ、そして全室フローリングでした。
お風呂もトイレも介助するのにスペースが必要。
そして車椅子が必要になった時、畳の部屋は使い勝手が悪いですから。
でもマンションは、だいたいどれも似たようなサイズで、そんなに大きな違いはありませんでした。

最近のマンションは高齢者や車椅子の使用を考慮しているんですね。

全室フローリングで、お風呂やトイレがそこそこの大きさのマンションが見つかりました。
部屋探しの際、ちょっと気になったのがトイレのドアの向き。

 

寝室からトイレに行く時は右開きのドアが邪魔にならなくていいけど、リビングからトイレに行く時は左開きがいい。
歩行介助しながらドアを開けるのは避けたい。
どっちからでもアクセスしやすいトイレのドアというのはないものかなぁ。

 

トイレのドアは右開きがいい? 左開きがいい? 無いのがいい!

 

引き戸にする

引き戸にすれば、トイレへのアクセスは開き戸に比べ格段にアップ。
右からこようが左からこようが、トイレの扉が邪魔になることはありません。
注文住宅ならこれで決まりですね。
でも賃貸マンションでは困難。
扉をスライドするスペースも必要ですし。

 

 

中折れ戸にする

中折れ戸にすれば、比較的扉は邪魔になりません。
でもちょっと出っぱるのが気に入らない。入り口も少しですが狭くなります。

 

 

扉を外して突っ張り棒に引っ掛けカーテン

これは安上がりでいいですね。
早速やってみました。

100円ショップで突っ張り棒を買ってきて、それ用のカーテンをぶら下げてみました。
目隠しになるし、手でサッと開けられるし、いい感じです。
ところが実際に使い始めると、なぜか母がカーテンを引っ張る。
トイレに入る時や出るとき、カーテンの端をつかんで引っ張るのです。
このためカーテンが度々外れてしまいました。
うーん、残念。

 

 

トイレのドアは無し

 結局、トイレのドアは無し。

ドアがなければ邪魔にならないし、カーテンのように母がつかんで落ちてくることもないし。
廊下もトイレの延長になり、排泄介助が広々とした場所でできます。
それに、どうせ母と私の2人しかいないのですから、ドアはなくても問題ないのです。
ドアは便器の正面側にあったので、用を足しているときの視界も良好です。

 

来客時はどうするか。
突っ張り棒に引っ掛けカーテンを、トイレとリビングの間の引き戸部に付け替え。
来客がトイレを使うときは、リビングの引き戸を閉め、引っ掛けカーテンをしめることにしました。
トイレの前の前の廊下ごとトイレスペース、みたいな扱いです。

 

甚だ落ち着きませんが、我慢してもらいます。
どうしてもイヤだという場合は、外したトイレのドアを持ってきて蝶番に差し込んで取り付けます。
さほど手間ではありません。

 

トイレのドア無しは、母と私の2人だけだからできることですね。
トイレが解放されているというのは大陸的でなじめない家族がいるかもしれません。

 

左側の開いているところがトイレ。向こうが透けて少し明るいのがカーテン(アコーディオンのれん)。

トイレのドアは右開きがいい? 左開きがいい? 無いのがいい!