認知症の介護に役立つ便利情報

アルツハイマー型認知症で要介護5の母の介護をする日々。自分であれこれ試したり知ったりした介護に役立つ便利な情報を書いていきます。必要とする方の参考となれば幸いです。

気になる排泄予測デバイス「DFree」の評判は?

気になる排泄予測デバイス「DFree」の評判は

 

「排尿を予測するセンサー」という画期的な商品が発売されたそうです。
お腹に装着したセンサーが、超音波で膀胱の膨らみを計測。排尿のタイミングをスマートフォンに通知するというもの。
名付けて「排泄予測デバイス DFree」

 

すごいですね。
アイキューラボの介護用おむつセンサーも優れものだと思いましたが、このDFreeも宣伝通りなら使えそうです。
失禁する前にトイレに誘導して排尿できれば申し分ありません。
すでに法人向けサービスとして延べ500ほどの介護施設で使っているとのことです。

 

 「10分後にうんこが出ます: 排泄予知デバイス開発物語」という本が販売されていて、著者はDFreeの開発・販売を行っているトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社のCEO中西敦士。
てっきりDFreeは排便の予測をするのかと思っていたら、排尿の予測をするというものでした。
排便予測はまだ開発中のようです。排尿予測より難しそうですもんね。

 

 

DFreeの仕組み

DFreeはお腹に装着するセンサー部(13g)と、ケーブルでつながった本体(73g)で構成されています。
センサーは超音波用ジェルを塗ってお腹に取り付けます。エコー検査の要領ですね。
この際、ちょうどいい取り付け位置(膀胱の位置)をセンシングしながら行うようです。
本体はポケットやベルトに付けて固定。
Bluetoothスマートフォンと通信。尿のたまり具合やおしっこのタイミングをスマホアプリで確認できます。
スマホアプリは現在iOSのみで、Android向けアプリは2018年9月以降になるようです。

 

詳細はメーカーのホームページで

 ホームページを読むと、認知症の高齢者の介護向けという位置付けではなく、何らかの理由で尿意を感じにくくなった人や、尿意を伝えることが難しい人向けのようです。
急にくる尿意を事前にセンサーで把握したり、尿意を伝えられない人の代わりに尿のたまり具合を把握して備える、みたいな使い方が紹介されています。

 

介護現場でAI導入!|排泄予測デバイスDFreeが実際の介護現場で役に立たない理由/介護士ベイベー

早速使ってみたいと思いましたが、このDFree、いささかお高いのです。
アイキューラボの介護用おむつセンサーのように、すぐ購入して試してみるというわけにはいかないかと。
そこで実際に使った方のレビューや口コミを探してみました。

 介護士ベイベーのサイト管理者さんは現役の介護士さんで、勤めている老人ホームでDFreeを試験的に使っているそうです。
実際に使ってみると、なかなかうまくいかないようです。

 

膀胱の位置をセンサーが感知するとランプの状態が変わる設計になっていますが、その位置を探すのがまず難しいです。
ほとんどの利用者さん勝手にDFree外します。
現場ではほとんどDFreeは機能していないのが現実です。

 

 

もうちょっと様子見かな

なるほど。
母のような認知症の人の排泄介護には不向きかもしれません。
少なくともDFreeをつける意味がわかる人向けかなと。
母も邪魔なセンサーを外しちゃったりしそうですし。
それに介護士さんも書いているように、膀胱がいっぱい=排尿ではないというところが問題ですね。

 

母もなかなか排尿に時間がかかり、少なくとも3分は便座に座って排尿を待ちます。
5分くらい便座に座っていても排尿がないため、「おしっこが溜まっていないのかな?」なんて思っていると30分後におむつに失禁したりして。
私のいるそばでおしっこをするのが嫌で、我慢しているのかもしれません。
そんな状態で「膀胱がいっぱい」とわかっても、あまり意味はないですね。
どうやってリラックスして排尿させるかの方が重要ですね。

 

もうちょっと様子を見て、使うかどうか決めたいと思います。
尿意を感じにくくなった人や、尿意を伝えることが難しい人には、とてもいい機器かもしれません。