認知症の介護に役立つ便利情報

アルツハイマー型認知症で要介護5の母の介護をする日々。自分であれこれ試したり知ったりした介護に役立つ便利な情報を書いていきます。必要とする方の参考となれば幸いです。

食べやすく飲みやすい食事にとろみ剤を活用

飲み込む力が弱ってくると、飲んだり食べたりしたものが気管に入ってむせたり、誤嚥したりすることがあります。

 

私も水が気管に入り込んで、呼吸困難になったことが。
呼吸しようとしても気管が狭くなって息が吸えなくなって。
チアノーゼを起こして「ああ、おれはこのまま死ぬのか?」と思うほど。
なんとか息ができるようになって、生き返ってきました。
それから何回か呼吸困難になりそうになって。
咽頭痙攣というそうです。
いまは全然大丈夫です。なんだったんでしょう。

 

食べやすく飲みやすい食事にとろみ剤を活用

 

一般に、むせたり誤嚥したりするのは、水のようなサラサラの液体を飲んだ時に起きやすいと言われてます。

普段は呼吸するため、喉は気管につながっています。
ところが喉に食べ物や飲み物が入ってきた時は、気管の入り口にあるフタ(喉頭蓋)が下がって気管を塞ぎ、食道へ行くように体が反応します(嚥下反射)。

「食べ物が来たきた!気管のフタを閉めるぞ!」みたいな感じです。

 

老化すると嚥下反射が遅くなり、体が反応するまえに飲み物などが気管に入り、むせたり誤嚥したりするんです。

「これは水だな。食道へ入れよう。気管のフタを閉めるぞ! えええっ、もう流れ込んできたぞ! どうするどうする、ゲホゲホッ」みたいな感じです。

 

飲み物や食べ物にとろみをつけると、喉に流れていく速度が遅くなります。
すると体が反応する時間に余裕がうまれて、むせたり誤嚥しにくくなる。
また、食べ物がまとまって飲み込みやすくもなります。

「これはお茶だな。食道へ入れよう。気管のフタを閉めるぞ! もう閉めた、まだお茶が流れてこないな。おっ、来たきた。余裕でフタを閉められたな」みたいな感じです。

 

嚥下能力の弱くなったお年寄りには、食べ物や飲み物にとろみをつけるといいんですね。
とろみをつける方法には、水溶き片栗粉を使ったりする方法がありますが、簡単なのはとろみ剤を使う方法。
いまはいろんなとろみ剤が売っています。

 

 

 私のオススメするとろみ剤は、オオバコダイエット。
水分を含むと数十倍に膨れる、100%オオバコ種皮の粉末です。
ダイエットを謳い文句にした食品ですが、とろみ剤としても使えます。
母が便秘気味なので、食物繊維が摂取できるのも良さげです。

 

ちょっと癖がある味ですが、朝、シリアルを食べる時に使ってます。
液体と個体が混ざっている食べ物はむせやすいというので、シリアルと牛乳にオオバコダイエットをちょこっと混ぜてとろみをつけてます。
あんまり入れると、驚くほどドロドロになります。

 

食べやすく飲みやすい食事にとろみ剤を活用

 

 とろみが薄すぎると効果がないし、濃すぎるとドロドロになるし、ちょうどいいとろみ具合はけっこう微妙です。
作ってすぐはサラサラでも、かき混ぜて置いておくととろみが増してきます。
これは他のとろみ剤でも同じよう。

私はとろみ剤の量を測るため、0.1g単位で測れる秤を買いました。
介護や医療の現場でも適切なとろみ具合は人それぞれで、様子を見ながら調整しているようです。

 

それにとろっとしている方が美味しく感じますね。味が舌に残りやすいせいでしょうか。
食べやすくしたり飲みやすくしたり美味しくしたり。
とろみは料理のポイントかもしれません。
私自身の朝食(シリアル)にもオオバコダイエット入れてますし。
あんかけかた焼きそばなんて美味しいですもんね。

 

中には全然受け付けない方もいらっしゃるので、ちょっとずつがいいかもしれません。

 

はかりといえばタニタですね。