認知症の徘徊対策は、外に出られないようドアに補助錠取り付けて
認知症の周辺症状の一つに徘徊があります。
母も何度か徘徊で家から出てしまい、警察のお世話になったことがありました。
実家に住んでいた当時、父から見当識障害(何回も同じことを聞いたり、失禁が始まったり)や実行機能障害(お勝手仕事や買い物ができなくなったり)を叱責されて、母は「不安」になったのだと思います。
それに帰宅願望なども加わって、荷物をカバンに入れて家かれ出て行っちゃいました。
原因がわかっても、なかなかそれを解消してあげられないものです。
かといって、家から出かけて迷子になっちゃう徘徊をほっとくわけにもいきません。
そこで、窓や玄関ドアに補助錠を取り付けて出られないようにしました。
ちょっとかわいそうでしたが、やむをえません。
(現在は、その時抱えていた「不安」は解消されているようです)
掃き出し窓にはワンタッチ式の補助錠
庭に向かって掃き出し窓がありました。
そこから庭に出て、外に出ることができます。
掃き出し窓が開けられないよう、補助錠を取り付けました。
指で突起を飛び出させるワンタッチ式の補助錠で、両面テープでくっつけるだけなので取り付けも簡単。
下の方だと手が届くので、窓の上の方に取り付けることに。
マンションなどで、窓からの子供の転落防止にも使えます。
安い割に大きな効果が期待できますね。
玄関ドアには室内も室外もキーでロックする鍵
普通はドアの室外側はキーでロックして、室内側はサムターンでロックします。
母が実家に住んでいたころ、玄関ドアに追加でつけた鍵は、室外も室内もキーでロックする鍵。
キーがないと鍵をかけたり開けたりできません。
キーを隠しておけば、母が玄関から出ることは不可能です。
ただ、今までメインの鍵と補助の鍵が付いていた上に、さらにこの補助錠を取り付けたため、都合鍵が3個に。
家の中から鍵をかける時はサムターンを回すだけだったりして簡単なんですが、外から開ける時は大変!
キーが3つ必要だし、どのキーがどの錠前のかわかるようにしとかなきゃならないし、右に回すと鍵が開いたり左に回すと鍵が開いたり、もう大変!
おまけに鍵を全部かけていなかったりして、開いていた鍵をかけたりして。
「これじゃあ認知症じゃなくても鍵が開けられない!(イライラ)」という事態に。
覚えられないので、キーに番号と、右回しで開錠か左回しで開錠かの印をつけるようにしてイライラ解消。
そのうち覚えましたけど。
これをサムターンにつけても同じ効果が。3個目の補助錠は鍵屋にボラれたかな。
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マンションの玄関ドアにはダイアル式の補助錠
現在母は私とマンション暮らしですが、マンションの玄関にも徘徊防止用のダイアルロックを取り付けました。
あらかじめドア枠に金具を取り付けておき、玄関ドアの室外側にダイアル式の補助錠を取り付ける方式です。
穴を明けたりしないので、賃貸マンションでも問題ありません。
これをしておけば、室内から鍵を開けられません。
ちょっと買い物に行きたくて、認知症の母が一人で留守番するような時に役に立ちます。
ただ、室内から鍵をかけることはできません。
一人で留守番してもらう時専用の補助錠です。
そうこうするうちに認知症が進み、母は一人で出歩くのも困難な状態に。
徘徊対策でいろいろ苦労したのが嘘のように、大人しく椅子に座ってる毎日です。
良いんだか、悪いんだか微妙ですね。