認知症の介護に役立つ便利情報

アルツハイマー型認知症で要介護5の母の介護をする日々。自分であれこれ試したり知ったりした介護に役立つ便利な情報を書いていきます。必要とする方の参考となれば幸いです。

自治体の行政サービス「高齢者緊急通報システム」が承認されなかったら

老いた親が一人暮らしをしていると心配ですよね。
おまけに持病があったりしたら…
具合が悪くなっても自分で救急車とかを呼べなくて…
そういう時に高齢者緊急通報システムが備わっていると安全だし安心していられます。

そして多くの自治体で「高齢者緊急通報システム」という高齢者支援の行政サービスが導入されています。

一人暮らしの持病がある高齢者が緊急時に通報すると、ガードマンが来てくれるというサービスです。

自治体の行政サービス「高齢者緊急通報システム」がダメだったら

 

 

自治体の高齢者緊急通報システムの審査

いろいろと訳があって、私の父は一人暮らしをしています。
父は認知症ではないのですが、歳もとって持病もあるので、自治体に「高齢者緊急通報システム」の利用を申請しました。

申請が承認されると、1割以下の費用負担で利用することができますが、利用には条件があります。

『65歳以上のひとり暮らし、慢性疾患があるなど、健康上常時注意が必要』という条件は満たしていましたが、申請した時係りの方から「高齢者緊急通報システムの審査は厳しいので、受理されるかは微妙です」みたいなことを言われました。

その後、地域包括支援センターの方が来宅して父に聞き取り調査とかしたのですが、審査は承認されませんでした。
根掘り葉掘り1時間くらい調査していったのに、残念。

 

でも「高齢者緊急通報システム」はつけたい。

 

警備会社の緊急通報システムを契約

大手の警備会社では緊急通報システムを販売しています。
っていうか、自治体の「高齢者緊急通報システム」は、民間の警備会社が実務を行っています。
実際父の住んでいる自治体の「高齢者緊急通報システム」という行政サービスは、ALSOKみまもりサポートです。

そこで「みまもりサポート」というサービスを、直接アルソック(ALSOK)と契約しました。

 

みまもりサポート」の内容は、通販会社ディノスのYuoTube CM動画がわかりやすいです。

 

コントローラーのボタンを押すだけで、アルソックのガードマンが自宅へ来てくれます。
玄関の鍵は玄関脇に暗証番号付きのキーボックスを設置して、ここに入れるようにしました。

アルソックのガードマンはキーボックスの鍵を使って家の中に入ります。
また、緊急時は鍵を持っていないホームヘルパーや親戚も家に入れるよう、キーボックスの暗証番号を教えておくと安心です。

 

首から下げるタイプの「ペンダント型緊急ボタン」もオプションで追加。
ベッドから起きられなくても、風呂場で倒れても、近くに置いとけば通報できます。

 

キッチンにガス漏れセンサーと、火災検知器を設置。
病気やケガも怖いですが、火事も怖い。
家から出火して隣近所に延焼したら、それこそ大変です。

 

実際に緊急通報システムを使う事態に

高齢者の方は、調子が悪くなっても我慢しがちで、電話で助けを呼ぶことをしたがりません。人に迷惑をかけたくないと思うようです。
それが夜中や早朝ならなおさらです。
また、夜中や早朝に電話をもらっても、こちらもすぐに対応できるとは限りませんし、昼間は昼間で出かけているかもしれません。
でも「みまもりサポート」ならそういう気遣いは不要です。

実際に緊急通報システムを使う事態に

契約後、父が具合が悪くなって「みまもりサポート」を利用したことがありました。

緊急事態です!

早朝、体に力が入らず、ベッドから起き上がれなくなったそうです。
枕元に置いといた「ペンダント型緊急ボタン」で通報すると、15分ほどで来てくれたそうです。
起こしてくれ、トイレに行き、椅子に座らせてくれたところで、ガードマンには帰ってもらいました。
起き上がれないだけで、気分が悪いわけではなかったようです。
朝一で病院に行きましたが、起き上がれなかった理由はよくわからないまま。
翌日はピンピンしてました。(いったい何だったんだ?)

 

父も「みまもりサポート」を利用するのに、ためらいはなかったようです。
人に迷惑をかけないし、連絡しやすかったのだと思います。
ただ、車に乗せて病院に連れて行くとか、救急車に同乗するとかは、契約の範囲外です。

 

体の具合が悪くなった時だけじゃなく、「泥棒が入ってきた!」みたいな緊急時にも対応してくれるそうです。
玄関にはアルソックのステッカーを貼ることができ、これだけでも空き巣などの防犯効果もあるようです。
毎月数千円で安全安心が買えれば安いかもしれません。

 

URの高齢者向け賃貸住宅にも

先日高齢で一人暮らしの叔母の部屋探しを手伝い、URの高齢者向け賃貸住宅を下見に行きました。
昔のいわゆる団地なのですが、部屋はきれいになっていて、エレベーター追加設置されていて、おまけに家賃も安くて。

 

ふと見ると、部屋には「みまもりサポート」と同じような「緊急通報システム」がついていました。
賃貸契約時には「緊急通報システム」にも加入しなければならないとのこと。
いろんなところに浸透しているんですね。

 

 

ALSOKみまもりサポートと似たような高齢者向けのサービスが、大手の警備会社であるセコムにもあります。
選択肢が多いというのはいいですね。
それそれの家庭にあったサービスを選べますから。